ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2017年1月29日日曜日

新登場の栗まんじゅうです!




 新登場の栗まんじゅうです。栗餡のほか、甘露煮の栗がまるごと一個入った贅沢なお菓子です。しっとりほのかに甘い感触は、コーヒーにも紅茶にも絶妙にマッチします。どうぞセットでお楽しみください。
 250円。コーヒー・紅茶セット550円。アイスでもどうぞ!

2017年1月28日土曜日

「桑の実」をいただきました!



 店主のかつての仕事仲間だった友人から「桑の実」をいただきました。食べられる桑の実ではありません。鈴木三重吉が著した新潮文庫です。
 インターネットで調べてみると、作家の鈴木三重吉は児童文学者としても知られ、児童向けの雑誌「赤い鳥」を創刊しました。「赤い鳥」は大正から昭和の時代に発刊され、高い評価を得ました。
 友人は、絵本・児童書専門店の「くわのみ書房」という店の名前は鈴木三重吉の「桑の実」からとったのだろうと言いました。違います。店主は恥ずかしながら、鈴木三重吉や「赤い鳥」「桑の実」について知識をほとんど持ち合わせていませんでした。でも、これがよいきっかけになりそうです。まず「桑の実」を読み、鈴木三重吉への関心を深めていきたいと思います。
 持つべきものは友。改めて感謝の意を表します。

2017年1月27日金曜日

学生たちの取材を受けました!



 近隣の大学に通う学生たちの取材を受けました。習志野市と一緒につくる「学生のための習志野市活用ガイドブック」(仮称)の中で、くわのみ書房もご紹介いただけるようです。
 習志野市には3つの私立大学があります。千葉工業大学、東邦大学、日本大学です。これらの大学の学生たちがガイドブック作成に協力します。
 市内3大学には、地元の千葉県だけでなく全国から学生が集まります。学生たちには学び舎のある習志野市のリソースを活用し、さらに大きく育って羽ばたいてもらいたいと思います。くわのみ書房もその役割の一翼を担えれば幸いです。
 また、ガイドブックをきっかけに習志野市の魅力を知り、ひいては地域の活性化に一役かってもらえば一石二鳥です。とくに東邦大、日大はくわのみ書房から歩いてすぐの距離。お客様と店という枠組みを超えて、お互いに刺激しあえる関係を築いていきたいと願っています。

2017年1月26日木曜日

【本の紹介】オオカミから犬へ! 人と犬がなかよしなわけ



オオカミから犬へ! 人と犬がなかよしなわけ
岩崎書店
本体1500円+税

ハドソン・タルボット 作・絵
真木文絵 訳

 犬と人間はとても仲良しです。どうしてこんなに仲が良いのでしょう。この絵本の作者が犬と人間の出会いを紐解きます。
 犬と人間が仲良しになる前、イヌという動物は世界のどこにもいませんでした。始まりは、野山をうろついていたオオカミが人間と出会ったこと。この絵本の中で、群れに入れてもらえない子どもオオカミは、やはり一人ぼっちの人間の子どもと出会います。一匹と一人は素敵な仲間になります。やがて、仲間はどんどん増えていきました。
 長い月日を経て、人間の暮らしは変わっていきます。食べ物を求めてうろつくことをしなくなり、決まった場所に家をつくって住むようになります。家の周りで動物を飼ったり、畑で作物を育てるようになります。オオカミも人間の暮らしに合うように変わっていきます。そして、オオカミは犬になりました。
 犬と人間はお互いに助け合って生きてきました。犬とともに生活する中で、人間も変わっていきました。犬と人間は一緒に進化したのです。だから犬と人間はこんなに仲良しなのです。作者の犬への愛情が読む人にも伝わり、やさしい気持ちになれる絵本です。

2017年1月25日水曜日

「暮らしの手帖86 2-3月号」が入荷しました!




 「暮らしの手帖86 2-3月号」が入荷しました。特集企画の一つが「アミイゴさんの3・11 6年間思いつづけた東北のこと」。イラストレーターの小池アミイゴさんが登場します。アミイゴさんは昨年、詩人の齋藤倫さんと絵本の「とうだい」を出版しました。東日本大震災があった2011年、アミイゴさんは震災後の6月にボランティア活動で「被災地」の東北へ赴きました。それをきっかけに、東北各地を歩き始めたそうです。「こういう東北の美しい景色を見つけて絵にするのが、絵描きである自分の役割だと思ったんです」と語るアミイゴさん。旅の移動は鈍行列車を利用します。性急であることを求めないアミイゴさんの姿勢に共感する人も多いのではないでしょうか。料理の特集の「オーブン・レッスン」では、オーブン料理のレシピを紹介。オーブンにおまかせできる気軽さと、オーブンならではの仕上がりが魅力です。そのほか、内容は盛り沢山。どうぞ手に取ってご覧ください。

2017年1月22日日曜日

【本の紹介】ひまなこなべ



ひまなこなべ
あすなろ書房
本体1400円+税

文・萱野茂
絵・どいかや

 アイヌの昔話です。お話するのは熊の神様です。この神様は、天から降りてアイヌの世界にいるときは熊の姿をしています。熊は狩りの獲物になり、体と頭は別々になってしまいます。でも、その魂は耳と耳の間にちょこんと座り、これから始まる一部始終を話してくれます。
 獲物になった熊はアイヌの村に連れて行かれます。楽しい宴が始まり、そこで熊の神様は踊りが特別に上手な若者を見つけます。どうやらその若者は神様らしいのですが、正体がわかりません。
 若者を忘れられない熊の神様は、そのあと何回も別の熊の姿になり、同じアイヌの矢に打たれ、同じ村にやってきます。果たしてこの若者の正体は明らかになるのでしょうか。
 アイヌは北海道などに昔から住んでいる人たちです。作者の萱野茂さんもアイヌ民族のお一人として、アイヌ文化やアイヌ語の保存・継承に力を注ぎました。アイヌの人たちは動物や植物、人間が作った道具など、あらゆるものに魂が宿り、神だと信じていました。そして、いつも身の回りのものすべてに尊敬の気持ちを持ち、大切にしていたのです。この絵本から、その暖かい心が伝わります。柔らかいタッチの絵からも温かみを感じ取ることができます。

2017年1月20日金曜日

【本の紹介】つちはんみょう



つちはんみょう
偕成社
本体2000円+税

舘野鴻

 ツチハンミョウという虫の生態が見事に描かれていることに驚嘆します。あとがきによると、作者は10年前にこの虫を描こうと決め、何年も観察を続けました。途中で諦めかけたこともあるそうですが、その努力の積み重ねがこの絵本に結実しました。
 この絵本に登場するヒメツチハンミョウは日本の固有種で、決して派手とはいえず、目立たない存在だそうです。ツチハンミョウの仲間はハナバチの仲間に寄生するなど、少し変わった生態の虫です。欧米には研究報告がいくつかあり、「ファーブル昆虫記」でも取り上げられているようですが、ヒメツチハンミョウについては、はっきりしないことも多く、作者が自ら調べることになったそうです。
 ただ、生まれたばかりの幼虫が、成長の場となるハナバチの巣にたどり着くまでの旅路は調べる術もなく、この絵本では作者が想像する「仮説」を描いたとのこと。仮説として描かれた幼虫の旅の物語はダイナミックに展開し、素晴らしい絵とともに読む人を魅了します。
 ツチハンミョウは、あまり馴染みのある虫ではないかもしれません。しかし、作者はその一生を通じて自然を生き抜く命の大切さを訴えているように思います。この絵本から、作者のその意図を十二分に受け止めることができると思います。

2017年1月18日水曜日

【本の紹介】300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート



300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート
あすなろ書房
本体1600円+税

エミリー・ジェンキンス 文
ソフィー・ブラッコール 絵
横山和江 訳

 この絵本では「ブラックベリー・フール」というデザートの作り方が紹介されています。16世紀ころからある、西欧文明最古のデザートの一つといわれているそうです。主な材料は、生のブラックベリーと砂糖、生クリームだけ。とてもシンプルなデザートです。
 イギリスで生まれ、アメリカでは今でも人気があるデザートのようです。昔と今では材料の入手方法や調理器具なども異なります。その違いが、4つの時代の4つの家族の物語を通じて描かれています。
 丁寧に描き込まれた絵が多くのことを語ります。また、4つの物語を使った構成が秀逸です。時代ごとの様相が横軸、時代の流れが縦軸となり、ダイナミックに歴史を感じることができます。でも、物語の最後はどれも同じ。ブラックベリー・フールを作ったボールをペロペロ舐めて「なんて、すてきな、あとかたづけ!」
 最後にブラックベリー・フールのレシピが掲載されています。ブラックベリー以外のベリー類、また冷凍のものでも作れるそうです。早速、試してみたくなりました。

2017年1月15日日曜日

「スーホの白い馬」の原点を訪ねてみませんか!



 「スーホの白い馬」の原点を訪ねてみませんか。「『スーホの白い馬』の原点をめぐる旅 8日間」のツアーが参加者を募集中です。絵本画家の赤羽末吉が愛した中国・内モンゴルを訪ねます。ご興味のある方は、くわのみ書房に置いてあるチラシをご覧ください。
 ロングセラー絵本の「スーホと白い馬」を描いた赤羽末吉は、太平洋戦争時15年間に渡り、現在は中国東北部の旧満州国に暮らしました。内モンゴルにも出向き、スケッチや写真を残しました。これらのスケッチや写真が、のちに「スーホの白い馬」を描きあげる際の資料になりました。敗戦当時、持ち出し禁止であったスケッチや写真を日本に持ち帰るのは命がけであったといいます。
 今回のツアーには赤羽末吉のご子息の妻である赤羽茂乃さんが同行し、画家と中国やモンゴルにまつわるエピソードなどを交えた解説をしていただけます。旅行期間は2017年5月20日(土)から27日(土)まで。ツアーの企画・実施は株式会社富士国際旅行社です。
 事前学習会が2月16日(木)午後6時から、同社会議室で予定されています。赤羽茂乃さんが講師を務め、どなたでも参加できます(参加費1000円)。問い合わせは同社(電話03-3357-3377)まで。

2017年1月14日土曜日

注文した本が入荷しました!





 まとめて注文した本が入荷しました。ご購入いただいた本の補充と新たに仕入れた本で合計125冊。届いた段ボール箱は3箱でした。
 その中に、くまの「プーさん」の絵本が2冊あります。「プーさんとであった日」(評論社)と「ウィニー 「プーさん」になったクマ」(汐文社)は、どちらもプーさんのモデルになったくまにまつわる物語の絵本です。「300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート」(あすなろ書房)も素敵な絵本です。どんなデザートでしょう。そのほかにも楽しい絵本がたくさんあります。みなさま、どうぞ手に取ってご覧ください。

2017年1月13日金曜日

【本の紹介】ネコヅメのよる



ネコヅメのよる
WAVE出版
本体1400円+税

町田尚子

 「ネコだけがしっている、ネコヅメのよるのおはなし」です。表紙には自分の手の爪をベロリの舐める猫の姿。その迫力にたじろぎます。勇気を出して本を開きましょう。
 古そうな家の中。猫はそのときが来る気配を感じます。「おや?」「あれ?」「もしかして…」とつぶやきながら、やがてその夜、「まちがいない」「こんやだ」と確信に至ります。
 窓から家を出る猫。「いそげ、いそげ」とつぶやく。あっちからこっちから、猫が集まります。たくさんの猫たちが、息を潜めてそのときを待ちます。夜空をおおった雲が風に流されたとき、待ちに待ったものが顔を出します。
 かわいらしい猫の絵本とは趣きが異なります。でも、緻密に描かれた猫たちは表情の変化が面白く、どれも魅力的。グイグイ引き込まれてしまいます。それにしても、猫の世界は人間が知らないことばかりですね。

2017年1月12日木曜日

【本の紹介】リュウノヒゲ



リュウノヒゲ
かがくのとも2017年2月号
福音館書店

山根悦子 さく
多田多恵子 監修
本体389円+税

 冬でも青々とした細長い草があります。それが「リュウノヒゲ」。龍の髭のようにみえることから、こう呼ばれています。別名「ジャノヒゲ」ともいうそうです。
 冬の今ごろ、リュウノヒゲの茂みをかきわけてみると、キラリと光る青い実を見つけることができます。実のように見えるけど、じつはこれ、実ではなくて種。監修者の解説によると、リュウノヒゲの種子の育ち方は少し変わっていて、花が終わって実を結ぶとすぐに種子を包んでいた果皮はボロボロになって剥がれ落ち、種子が剥き出しになって育つそうです。
 種のお話から、リュウノヒゲの生活史が語られます。リュウノヒゲは庭や公園、歩道などに植えられ、私たちにとって身近な植物です。丁寧に描かれた絵を見ながら、植物の一生に思いを馳せてみてはいかがでしょう。
 冬に出会える木の実を解説した付録が付いています。色彩に乏しい冬だからこそ、赤い実を付けた木がひときわ目を引きます。木の名前を知れば、冬のお散歩もいっそう楽しくなります。

2017年1月8日日曜日

【テーマコーナー】雪の絵本



 雪が降ると、街のようすは一変します。白一色の世界になり、音が吸い込まれて静かになります。
 いつもの場所が、いつもと違う場所になり、そこから新しい物語が始まります。子どもたちは、新しい物語を楽しみにしています。
 子どもたちだけではありません。大人たちも、わくわくしながら雪を待っています。雪は、誰もが幸せになれる贈り物と一緒に空から降りてきます。
 本棚から雪の絵本を取り出しました。雪が紡ぎ出す物語を楽しみましょう。どれも素敵なお話ばかりです。どうぞ、お手に取ってご覧ください。

2017年1月7日土曜日

絵本のプレゼントはいかがですか?



 絵本のプレゼントはいかがですか。くわのみ書房ではプレゼント用の包装を用意しています。とてもシンプルな包装です。でも、ちょっとだけウキウキした気分になれます。
 子どもたちへのプレゼントに絵本は最適です。絵本が大好きな子どもたちに思い出の一冊を見つけてあげましょう。きっと一生の宝物になります。
 絵本のプレゼントは大人にも喜ばれます。絵本から感じ取ることは年齢によっても異なるはず。新しい発見があるかもしれません。大切な人に感謝の気持ちを込めて届けましょう。
 プレゼントは人と人とのつながりをお手伝いします。何気なく絵本を手にしたとき、ふと思い浮かんだ人はいませんか。絵本だから伝わる何かが、きっとあるはずです。

2017年1月5日木曜日

【本の紹介】わたしのじてんしゃ



わたしのじてんしゃ
ミシマ社
本体1500円+税

さく ますだみり
え ひらさわいっぺい

 自転車に子どもが駆け寄ります。「ほら みて これは わたしの じてんしゃ」と自慢げに語ります。かごがついた空色の自転車です。
 自転車があれば、どこにでも行けそうです。「ぼうけんの たびにでるのよ。たったひとりでね」と話す子ども。ページをめくると、旅をいっそう楽しくするため、自転車にいろいろなものが付けられていきます。
 ふかふかのベッドは、夜に湖の近くで魚たちと一緒に楽しい夢をみるため。お風呂は流れ星が見られるようにガラスの天井です。トイレも付いているから、森の動物たちが貸してって言っても大丈夫。キッチンもつけるし、世界には海がない国もあるからプールも付けましょう。さて、最後はいったいどんな自転車になるのでしょうか。
 自転車がだんだん大きくなっていくようすを楽しみましょう。あなただったらどんな自転車にしますか? 読む人みんなで、自分のアイデアを出し合っても面白そうです。オリジナルシールが付いてます。好きなところに貼って遊びましょう。

2017年1月1日日曜日

あけましておめでとうございます!




 あけましておめでとうございます! 今年もどうぞよろしくお願いいたします。地域のみなさまがお気軽に立ち寄れる店になれるよう願っております。

【ご案内】子どもの本のろうどく会 vol.9

 くわのみ書房は「子どもの本のろうどく会 vol.9」を開催します。「子どもに語る アンデルセンのお話」(こぐま社)の中からお話を一つ、くわのみ書房のスタッフが声に出して読みます。子どもだけでなく、大人の方もお気軽にご参加ください。 ■日 時:2024年5月4日(土)午前11時~...