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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2017年4月30日日曜日

【本の紹介】10ねこ



10ねこ

福音館書店
本体900円+税
2016年9月10日発行

岩合光昭

 ねこが自然な表情で生き生きとした姿を見せています。撮られていることをまったく意識していないようなねこたち。ねこのおしゃべりも聞こえてくるようです。
 この写真絵本は、ページをめくるごとに、ねこの数が1から10まで増えていく構成です。数が増えてくると、本当にその数のねこがいるのかわからなくなってしまいそう。ページごとにねこを探して、全部きちんと数えてみましょう。
 動物写真家の岩合光昭さんはライフワークとしてねこを撮り続けています。岩合さんはねこを取り囲む環境にすっかり溶け込んでしまうことができるのでしょう。だから、ねこがリラックスできて、これだけ豊かな表情を見せてくれるのだと思います。
 最後のページでは大勢のねこが集合しています。でも、さすがねこたち。みんなそれぞれ気ままに過ごしているようです。

2017年4月29日土曜日

ゴールデンウィークも定休日以外は営業します!




 くわのみ書房は、ゴールデンウィークも定休日以外は営業します。ゴールデンウィークは、4月29日(土)~30日(日)、5月3日(水)~7日(日)は営業します。お休みは5月1日(月)、2日(火)の定休日のみとなります。みなさまのお越しをお待ちしております。

2017年4月28日金曜日

【本の紹介】ゴビのうた



ゴビのうた(こどものとも2017年5月号)
福音館書店

イチンノロブ・ガンバートル 文
津田紀子 訳
バーサンスレン・ボロルマー 絵
本体389円+税

 モンゴルのゴビ砂漠に生きるラクダ飼いの遊牧民のお話です。砂の大地が見渡す限りどこまでも続くというゴビ砂漠。「作者のことば」によると、「標識ひとつない未舗装の道を何百キロすすんでも一軒の家も見かけない」ことがよくあるそうです。家族同士の結びつきも強くなり、より深い家族愛の物語が生まれます。
 主人公のボヤンの家族はラクダを飼って暮らしています。ある朝、ボヤンは早起きをします。「きょうは とうさんと  いっしょに らくだの ほうぼくに いくんだ」とおかあさんに話します。出かける準備を手伝っているおかあさんもうれしそうです。
 ラクダの放牧に出かけた先で、ボヤンは野生の白いラクダの赤ちゃんを見つけます。おかあさんラクダは見当たりません。ボヤンとおとうさんは赤ちゃんラクダを家に連れて帰ることにしました。でも、赤ちゃんラクダはなかなかミルクを飲んでくれません。ボヤンの家族はみんなで赤ちゃんラクダを助けようとします。
 作者のガンバートルさんとボロルマーさんはご夫婦で、二人ともモンゴルのご出身です。お二人による「トヤのひっこし」(福音館書店)も素晴らしい絵本で、おすすめです。

2017年4月27日木曜日

【本の紹介】おぼろ月のおさんぽ



おぼろ月のおさんぽ

岩崎書店
本体1400円+税
2017年3月31日発行

ウォルター・デ・ラ・メア 詩
カロリーナ・ラベイ 絵
海後礼子 訳

 ウォルター・デ・ラ・メアはイギリスの詩人です。デ・ラ・メアの幻想的な詩の世界をカロリーナ・ラベイが絵で表現したこの絵本。登場する子どもたちが日本人のように見えて親しみを感じます。
 お月さまが猫のような姿になった夜、子どもたちが窓を開けます。子どもたちだけではありません。木の洞穴やきのこ、草、花に隠れていた妖精たちが誘われるようにお月さまのあとを追います。森に入ると動物たちも続きます。着いたところは森の中のパーティ会場。楽しい音楽が聞こえてくるようです。
 パーティが終わると、子どもたちにはボートが用意されていました。魚がひっそり、水の中で光ります。川に沿って行けば家の近く。もう夜が明けようとしています。
 シリーズ化されたこの絵本は4冊目。秋、冬、夏に続き、今回の春で4つの季節が揃いました。幻想的な夢のパーティをおやすみ前のお子さまと楽しまれてはいかがでしょう。

2017年4月26日水曜日

注文済みの本が入荷しました!



 今月まとめて注文した本が先日入荷しました。今回は合計で85冊。いつも通り、お買い上げいただいた本の補充のほか、新たに仕入れた本があります。届いた段ボール箱から一つひとつ確認して取り出し、書棚に並べました。仕入れはあれもこれも欲しいと、ついついたくさん注文したくなるもの。ぐっとこらえて、新旧バランスよく絵本をそろえていきたい思います。どうぞお手に取ってご覧ください。

2017年4月23日日曜日

開店一周年を迎えました!



 くわのみ書房は開店一周年を迎えました。ご来店いただいたお客様、開店をサポートしてくださいましたみなさまに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
 書籍販売や絵本の取り扱い、そしてコーヒー・紅茶の提供など、すべて未経験の素人が始めました。至らぬ店主を忍耐強く受け入れていただき、深く感謝申し上げます。
 絵本・児童書の専門書店とはいえ、お客様方に教えていただくことばかりでした。絵本について語り合えることは大きな喜びであり、多くの方々とその幸せな体験を共有したいと考えています。
 絵本は赤ちゃんからお年寄りまで、世代を超えて楽しむことができます。一人ひとりにぴったりの絵本が見つかるよう、これからも努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

2017年4月22日土曜日

【本の紹介】いっしょいっしょ



いっしょいっしょ(こどものとも0.1.2. 2017年5月号)

福音館書店
本体389円+税
2017年5月1日発行

猫野ぺすか さく

 迫力のある温かい絵で、動物のおかあさんとあかちゃんが描かれています。愛情たっぷりのおかあさんと、信頼を寄せて安心しきっているあかちゃんのようすが微笑ましい。
 登場するのは5組の動物たちです。かばは、いっしょに大きな口を開けています。はくちょうはいっしょに泳ぎ、ありくいは走り、かぴばらは水あそび。くまは、いっしょにお昼寝です。
 猫野さんは「作者のことば」で、「同じ行動をするという意味だけでなく、いっしょにいるということ自体が、とてもうれしく素敵なことなんだという思いも込めています」と書いています。その思いが十分に伝わる絵本です。
 猫野さんは小さいころから生き物が大好きで、近所の動物園にも通いまくっていたそうです。この絵本で取り上げた動物たちは、そのころから猫野さんのお気に入りだったのでしょうか。

2017年4月21日金曜日

【本の紹介】おばあちゃんのあかいマント



おばあちゃんのあかいマント

ほるぷ出版
本体1500円+税
2016年8月25日発行

ローレン・カスティーヨ さく
たがきょうこ やく

 男の子がおとうさんに連れられて大都会にやってきます。迎えてくれたのは、この街に住み始めたおばあちゃんです。男の子はおばあちゃんの家に泊まり、しばらく二人で過ごすようです。
 男の子はおばあちゃんが大好き。だけど、男の子は大きな街が苦手です。人がいっぱいいるし、大きな音がするし、こわいものでいっぱいだからです。「どうして おばあちゃん、こんな ところに すんでるのかな」と男の子。おばあちゃんは、「ここは すばらしい ところよ」というけれど、男の子は夜になっても電車の音がうるさくてなかなか眠れません。
 次の日の朝、男の子が起きたら、おばあちゃんがかっこいい赤いマントを見せてくれました。おばあちゃんが夜に編んでいたマントです。これを着て街を歩けば「ちっとも こわいところじゃないって、きっと わかるわ」とおばあちゃんが言います。男の子も、マントを羽織ったら「ゆうきがりんりんわいてきた」と元気が出てきました。さあ、街に出かけましょう。
 おしゃれで都会的なおばあちゃんには、にぎやかで楽しいことがたくさんある街がぴったりの場所でした。こわいものなしになれるマントのおかげで、男の子はあばあちゃんへの理解を深めます。家に帰る日、男の子は赤いマントをおばあちゃんに着せてあげました。「おばあちゃんを まもってくれるからね」という男の子。この街で大きく成長したようです。

2017年4月20日木曜日

ならしの朝日の記事に登場しました!



 地域新聞のならしの朝日の記事に、くわのみ書房の名前が登場しました。4月20日付(第862号)の3面に掲載された「若者が住み続けたい街へ 習志野活用ガイドブック完成 大学生が魅力を紹介」という記事の中です。
 習志野市が作成した「NARASHI-NOTE ならしの♪学生生活活用ガイドブック」を紹介する記事です。このガイドブックは習志野市の生活を魅力あるものにすることを目的に作成され、市内の3大学の学生たちがスタッフとして編集作業に当たりました。3大学のほか、習志野市広報課や各図書館、公民館などで無料配布されています。
 このガイドブックには、くわのみ書房も取り上げられました。ならしの朝日の記事では、くわのみ書房を取材した学生たちのコメントが掲載されています。
 くわのみ書房でもこのガイドブックを配布中です。また、スマートフォン向けの電子書籍もリリースされ、無料で利用することができます。習志野市のウェブサイトの中のページ(http://www.city.narashino.lg.jp/narashi-note/)をご覧ください。

2017年4月19日水曜日

手づくりブローチをプレゼントしています!



 くわのみ書房はもうすぐ開店一周年になります。これまでにご来店いただいた多くのお客様に、改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
 お客様への日ごろの感謝の気持ちを込めて、開店一周年記念に手づくりブローチをプレゼントいたします。粘土で形を作り、色を塗ってカラフルに仕上げました。どうぞお好きなものをお選びください。たくさんつくりましたが、無くなり次第終了です。

2017年4月16日日曜日

【本の紹介】こなやのこねこ



こなやのこねこ(こどものとも年中向き2017年5月号)
福音館書店

えのもとえつこ ぶん
きくちちき え
本体389円+税

 大きな声で読みたい絵本です。リズミカルなことば遊びを楽しみましょう。何回も何回も読みましょう。読んでいるうちに、もっと上手に読めるようになります。そして、読むことがもっと楽しくなります。
 絵もすばらしい。大胆なタッチで、のびのびと描かれたページが大画面になって躍動します。ことばと絵が見事にマッチして、胸がわくわくしてきます。
 絵を描いたのはきくちちきさん。きくちさんが2013年、ブラスティラヴァ世界絵本原画展で「しろねこくろねこ」(学研プラス)により「金のりんご賞」を受賞したことも記憶に新しいところです。
 踊りながら登場するねずみたちがなんともユーモラスです。でも、最後は「ねずみだんご」にされて「ふくろのねずみ」。ちょっとかわいそうですね。

2017年4月13日木曜日

【本の紹介】ひゃっくん



ひゃっくん

偕成社
本体1200円+税
2016年8月発行

竹中マユミ

 お金にも心があるようです。この絵本の主人公は百円玉。ゆうたろうがおばあちゃんから、おこづかいにもらいました。ゆうたろうが百円玉を見つめて「こんにちは!」と言うと、百円玉も「こんにちは!」と返事をしました。ゆうたろうは友だちになった百円玉に「ひゃっくん」という名前を付けてあげました。
 ひゃっくんはゆうたろうとすっかり仲良し。出かけるときはいつも一緒です。ゆうたろうのポケットの中で、あっちに行ったり、こっちに行ったり。でも、ひゃっくんは知っていました。「ぼくはお金。いつか、ゆうたろうとおわかれしなきゃいけない」。ゆうたろうが「ガチャガチャ」でひゃっくんを使うときが来ました。「だいじょうぶ。きっとまたあえるから」とひゃっくん。ゆうたろうは「またね。ひゃっくん」といって、ガチャガチャのレバーを回しました。
 お金に心があったら、お金はどんなことを考えるのでしょう。自分の使われ方を自分で決めることはできないお金。ひゃっくんやその仲間たちのように、きっと人が幸せになる使い方をしてほしいと願うでしょう。お金を使うときには誰もが、そんな願いに寄り添ってほしいと思います。
 ゆうたろうと別れた後、いろいろなところを巡ることになるひゃっくん。果たして、ゆうたろうと再び会うことはできるのでしょうか。

2017年4月12日水曜日

【本の紹介】じゃがいも



じゃがいも(かがくのとも2017年5月号)
福音館書店

荒井真紀 さく
本体389円+税

 「作者のことば」によると、ジャガイモは茎に当たるものが地面の中で膨らみ、大きくなったものだそうです。根だとばかり思い込んでいたので驚きました。
 ジャガイモが育つようすが丁寧に紹介されています。ジャガイモは種子ではなく、種芋と呼ばれるジャガイモを土に埋めて育てます。種芋から、上に向かって芽が、下に向かって根が出ます。そして、土の中で種芋の少し上の茎から、根とは違う白い枝のようなものが伸びていきます。この白い枝の先が膨らみジャガイモになります。
 小学校のとき、理科の勉強でジャガイモを育てたことがあります。この絵本でそのおさらいができました。種芋は使わず、普通のジャガイモを半分に切って、切り口に灰を付けて埋めたことを覚えています。小さなかわいらしいジャガイモばかりで、大きいジャガイモはできませんでした。
 ポテトフライにポテトサラダ、コロッケ、肉じゃが、カレーライスなど、ジャガイモを使う料理は子どもたちにも大人気。絵本を読んだ後は、大きな声で「いただきます!」

2017年4月6日木曜日

「母の友2017年5月号」が入荷しました!



 「母の友2017年5月号」が入荷しました。特集のテーマは「ママ友」。子どもを通じて知り合った人との関係は、不安や悩みを共有できる一方、子どもとの絡みがあるため悩みの種になることもあるようです。「ママ友」をテーマにする研究者や、二児の母親で子育ての悩みを科学的視点から迫る番組をつくったテレビディレクター、そして先輩おかあさんなど5人の方々にお話をうかがった記事が掲載されています。どうぞ手に取ってご覧ください。

2017年4月5日水曜日

福音館書店の絵本の月刊誌5月号が入荷しました!



 福音館書店の絵本の月刊誌2017年5月号が入荷しました。どうぞ手に取ってご覧ください。
 「こどものとも」のタイトルは「ゴビのうた」。モンゴルのゴビ砂漠が舞台です。らくだを飼って暮らしている遊牧民の子どもが、野生のらくだの赤ちゃんを見つけるお話です。作者のイチンノロブ・ガンバートルさんとバーサンスレン・ボロスマーさんのご夫妻は2015年に「トヤのひっこし」(福音館書店)を出版されています。「かがくのとも」は「じゃがいも」がテーマ。お馴染みのじゃがいもが育つようすを紹介します。

2017年4月2日日曜日

【本の紹介】ソフィアのとってもすてきなぼうし



ソフィアのとってもすてきなぼうし

BL出版
本体1400円+税
2016年12月25日発行

文 ミシェル・エドワーズ
絵 G. ブライアン・カラス
訳 石津ちひろ

 ソフィアはおとなりのゴールドマンおばちゃまと仲良しです。おばちゃまはソフィアがまだ赤ん坊だったころ、帽子を編んでくれました。「ぼうしをかぶると、あたまもこころもぽかぽかになって、しあわせなきもちになるでしょ?」とおばちゃまは言います。おばちゃまはいろいろな人に帽子を編んであげています。
 少し大きくなったソフィアは、おばちゃまの帽子作りをお手伝いするようになりました。帽子につけるボンボンを作るのです。ボンボンの作り方を教えてくれたのは、もちろんゴールドマンおばちゃまです。
 夕方が近づき、犬のフィフィのお散歩の時間になりました。フィフィはセーターを着せてもらいました。ソフィアもおばちゃまが作った帽子と手袋をしています。散歩に出かけると、突然木枯らしが吹き始めました。ソフィアは、おばちゃまが帽子を被っていないことに気づきます。尋ねてみると「チェンさんにさしあげたの」。ソフィアは「おばちゃま、あたまがさむいんじゃないかな?」と心配になりました。
 やさしいおばちゃまにプレゼントするため、ソフィアの帽子作りが始まります。素敵な帽子にしようと、ソフィアはいろいろ知恵を絞ります。やさしいおばちゃまと、オバチャマを思いやるソフィア。二人のあたたかい交流はこの絵本を読む人の心もぽかぽかにしてくれそうです。

2017年4月1日土曜日

【本の紹介】みどりの町をつくろう



みどりの町をつくろう

福音館書店
本体1400円+税
2017年2月10日発行

アランドラモンド さく
まつむらゆりこ やく

 実話に基づく絵本です。舞台はアメリカのカンザス州にあるグリーンズバーグという町。竜巻に襲われ、大きな被害を受けた後、「みどりの町」を目指してよみがえらせた人々のお話です。
 カンザス州は竜巻が起こりやすいことで知られています。「オズの魔法使い」の舞台にもなっています。このお話も、お家が竜巻に吹き上げられたところから始まります。グリーンズバーグを襲った竜巻は「たった9分」で町をめちゃくちゃにしてしまいました。
 グリーンズバーグは人口1400人くらいの小さな町。竜巻で11人が亡くなったそうです。でも、人々は町の立て直しに着手。新しい町や家のことに思いをめぐらし、「みどりの町をつくろう」と考えました。みんな、わくわくしたそうです。
 みどりの町とは、自然の恵みをいかす町のこと。町のみんなが「みどり」という考えをいかした家や建物をつくりました。この絵本が教えてくれました。「自然のめぐみを大事にするって、きっと、未来について考えることなんだよ」。まったく同感です。

【本の紹介】イヌワシつかいのエルジャン

 モンゴルの高地に住む子どもの成長を描いた絵本です。そこではイヌワシを使う狩りが古くから行われていました。子どもの「エルジャン」は父親に習い、イヌワシつかいへの道を歩み始めます。  お話はイヌワシのヒナを捕まえに行くところから始まります。イヌワシをヒナから育てあげ、狩りができるよ...