熊谷守一の絵で構成した贅沢な絵本です。幼い子どもたちに身近なモチーフの絵を組み合わせ、ゆるやかに時間が流れる一日を表現しました。
「おひさま、おはよう」と朝が始まります。空には雲が浮かび、木立の間を風が通ります。次々と生き物が登場します。画家が愛した猫は幸せそうに眠るだけ。最後は夜になり、「ぐっすりおやすみ」とページを閉じましょう。
詩人のぱくひょんみさんがやさしくてシンプルな言葉を綴っています。これらの言葉が絵をいっそう生き生きとさせ、深みを増しています。
熊谷守一ファンとしては、とてもうれしい絵本です。一方で、こういう絵本の作り方もあるのかとびっくりしました。絵本の可能性が、またひとつ広がったように思います。(店主)
はじまるよ
熊谷守一 絵
ぱくきょんみ 文
福音館書店
本体800円+税
2017年11月5日発行
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