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2018年5月6日日曜日

「学校おはなし会ものがたり」を販売しています!


 習志野市の学校おはなし会の40年以上にわたる長い歴史をつづった「千葉県習志野市 学校おはなし会ものがたり」が刊行されました。子どもたちに本の楽しさを伝えたいと願った人たちの活動の貴重な記録です。市内の図書館に寄贈されたほか、くわのみ書房でも販売します。
 習志野市の学校おはなし会では、地域で文庫活動などに取り組む人たちが学校に出かけて行って本の読み聞かせなどを行っています。1970年に東習志野小学校で始まり、今では16校に及ぶ市内のすべての小学校で定期的に行われるようになりました。習志野市内の子どもたちはほぼすべて、学校おはなし会を通じて本と接する機会を持つことになります。
 発端をつくったのは東習志野に住む石田博子さんでした。石田さんは石井桃子が著した「子どもの図書館」(岩波新書)に触発され、家庭文庫の「ひまわり文庫」を自宅に開きます。本の貸し出しのほか、読み聞かせも行いました。
 文庫開設のほぼ1年後、家庭訪問の際にひまわり文庫のようすをみた東尾習志野小の若い教師が、その体験を担当する学級の子らと共有したいと願います。石田さんはそれに応え、自ら学校訪問することを提案。毎週、国語の1時限を使って本の読み聞かせなどを行うことになりました。学校おはなし会の始まりです。小さな流れは子どもたちの心を動かし、学校の先生方や市内の文庫関係者らを巻き込んで広がり、やがて大きな流れとなりました。
 本書は学校おはなし会や習志野文庫連絡会に長く関わった有志が編集・制作に当たりました。「あづまおはなしのへや」の会沢節子さん、「ぷーさんのおはなし会」の石川元代さん、「袖ヶ浦児童文庫」の岩城昌子さん、「香澄文庫」の小柳津一枝さん、「たけのこおはなし会」の望月理子さんの5人です。残念なことに、学校おはなし会のきっかけを作った石田博子さんは本書の発刊を見る前に逝去されました。本書を通じて、石田さんのほか学校おはなし会の立ち上げに関わった多くの人たちの思いが次世代に伝わることを祈ります。(店主)

「千葉県習志野市 学校おはなし会ものがたり」
編集・発行:習志野市学校おはなし会記録有志の会
頒価500円
2018年3月30日発行

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